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Language: 日本語

TSKaigi 2026 楽しかった!! 〜学生旅費支援参加記〜

TSKaigi 2026 に学生旅費支援で参加した記録です。Gopher として見た TypeScript バックエンド、型推論、企業ブース、スカラシップランチ、OST、懇親会を振り返ります。

conference typescript tskaigi backend student

TSKaigi 2026 に学生旅費支援で参加してきました。

普段の自分は完全に Gopher で、フロントエンド開発はほとんどしません。ただ、インターンでは NOT A HOTEL の Chat/Concierge 領域 に関わる AI コンシェルジュの開発をしていて、mastra を使った TypeScript バックエンドを書いています。そのため TSKaigi に参加する前の関心も、React をどう書くかというよりは、TypeScript をバックエンドや実務の設計でどう使うのか、という方向に寄っていました。

結論から書くと、参加できてかなりよかったです。技術的には、型推論、権限設計など TSBackend を書いていく上で、今後の開発でちゃんと考えたいテーマを大量に浴びました。さらに、学生旅費支援があったからこそ、セッションだけでなく、オフラインならではのスカラシップランチ、企業ブース、OST、懇親会、Drinkup まで含めて現地で交流できて本当に楽しかったです。

TSKaigi 2026 の受付ボード

会場に着いて最初に撮った受付ボード。現地参加が始まる感じがあってよかったです。

tl;dr

  • 普段は Gopher ですが、インターンで TypeScript バックエンドを書いていることもあり、TSKaigi 2026 に参加しました
  • 「TypeScript を書ける」から一歩進んで、型でどこまで設計を守れるかを考えるきっかけになりました
  • 企業ブースにかなり入り浸り、LayerX ブースで syumai さんと話せたり、ZOZO の TypeScript Quiz で Day2 唯一の全問正解者になれたりしました

事前イベント

学生旅費支援の参加者向けに、事前イベントも用意されていました。

タイムスケジュールは次のような構成でした。

  • 18:00 - 18:05 全体説明
  • 18:05 - 18:55 企業紹介(1社5分 × 7社)
  • 19:00 - 19:30 オンライン交流会(15分 × 2ラウンド)

自分は当日体調不良でリアルタイム参加できず、後からアーカイブ視聴しました。交流会に出られなかったのは少し惜しかったですが、各社が学生に向けてどういう話をしているのかを見られたのは面白かったです。会社の紹介だけでなく、カンファレンスの楽しみ方などの視点でも話をしてくださっており、楽しそうでした。アイコン付きの名札を用意しておくことを強く勧められており、やればよかったと後悔しています…

単に「旅費を支援します」で終わりではなく、カンファレンス本編の前から、学生と企業、学生同士の接点を作ろうとしているのが伝わってきて、よかったです。

Day1

Day1 は会場に入ってから、セッションを聞きつつ、かなり企業ブースを回っていました。

TSKaigi 2026 のスポンサーパネル

会場入口付近のスポンサーパネル。学生旅費支援も含めて、スポンサー企業の存在感がかなりありました。

印象に残っているセッションの一つは、北川直昭さんの「権限チェックの一貫性を型で守る TypeScript による多層防御」でした。

権限チェックは、実装上どうしても「この画面では見せない」「API では弾く」「DB でも守る」のように複数レイヤーへ散らばりやすいです。そこに対して、権限アクションの SSoT を置き、TypeScript の型レベル制約や網羅性チェックを使って一貫性を保つ、という話でした。

自分は普段から「型で守れるところは型で守りたい」と思っているので、権限のような実務寄りでミスると怖い領域に TypeScript を使っていく話はかなり面白かったです。TSKaigi はフロントエンドのイベントというより、こういうプロダクトの設計、安全性、運用の話まで TypeScript を軸に広がっているのがよかったです。

ブースでは UPSIDER さんの apple サイダーがかなり記憶に残っています。ノベルティなのにちゃんと思い出に残りますし、あとから見たり飲んだりしたときに TSKaigi のことを思い出せるのがよかったです。気づいたらノベルティをコンプする勢いでブースを回っていました。

UPSIDER ブースでもらった apple サイダー

UPSIDER さんの apple サイダー。こういう持ち帰れるノベルティは、イベント後にも記憶が残るので強いです。

UPSIDER ブースの CLAUDE.md 企画パネル

UPSIDER さんの CLAUDE.md 企画パネル。AI コーディングまわりの話題が自然に会話の入口になっていました。

TSKaigi 2026 の NFC カード

来場者特典の NFC カード。細かいところまでイベント体験として作られていてよかったです。

Day1 の夜は、サイドイベントの TSKaigi 2026 Drinkup にも参加しました。本編のあとにそのまま人と話せる場があってめちゃ良かったです!! セッションを聞いて終わりではなく、「あの話どうでした?」とか「普段何を書いているんですか?」みたいな会話が自然に始まります。自分は学生旅費支援で参加していました。そのため、普段なら接点がなさそうな社会人エンジニアの人たちと同じテーブルで話せたのがかなり印象に残っています。

余談: アーカイブ、あります!!

TSKaigi が終わったあとで少し後悔したのが、関数型プログラミング系のセッションを聞けていなかったことです。

自分は誘われて 関数型まつり2026 に参加します。またその繋がりで、宮崎で開催された 関数型まつり予習会 にも参加していました。これがかなり面白かったです。

その流れで考えると、Day1 の「「関数型プログラミング」を分解する.ts」や「AIのために、AIを使った、Effect-TSからの脱却 〜テストを活用した安全なリファクタリングの進め方〜」は聞いておけばよかったなとなりました。

ですが、そんな自分に朗報です。TSKaigi はオンラインでも参加できるので、後から聞けます。現地ではどうしても同時刻のセッションやブース巡りとの兼ね合いで聞けないものが出ますが、あとから回収できるのは本当にありがたいです。

スカラシップランチ

Day1 の昼はスカラシップランチに参加しました。

これがかなり豪華でした。正直、学生向けのランチということで軽めのものを想像していましたが、実際には普通にしっかりした食事で、かなり驚きました。

ランチでは株式会社アサインの方と同じテーブルになり、新卒就活の話をしました。技術カンファレンスに来ているのに、急にかなり現実的なキャリアの話になったのが面白かったです。学生としては、セッションで技術の話を聞くだけでなく、企業の方から就活やキャリアについて直接聞ける機会があるのはありがたいです。

こういう会話は、オンラインで記事や採用ページを読んでいるだけだとなかなか起きません。学生旅費支援で現地に来られたからこそ、ランチの席で偶然話せたのだと思います。

Day2

Day2 は、型推論と UI の表現力の話が特に印象に残っています。

まず、ypresto さんの「TypeScriptはどのようにどこまで推論できるのか ─ とにかく as は禁止で」を聞きました。

「as は敗北」という強い言葉が印象に残っています。普段 TypeScript を書いていると、型がうまく合わないときに as で通したくなる場面はあります。ただ、それは TypeScript の推論や解析が本来守ってくれるはずの安全性を、自分で緩めていることでもあります。

もちろん現実のコードでは境界や外部入力もあるので、全部を単純に禁止すればよい、という話ではありません。ただ、「まず推論に乗せる設計を考えたか」「ガードレールを自分で外していないか」を考えるきっかけになりました。なおLLMは型パズルがすごく上手なのでちゃんとレビューしておけば困らないのかもなど思ったり…

ssssota さんの「ReactとSvelteのその先、Ripple-TS」もかなり面白かったです。

正直、参加前は Ripple-TS や TSRX についてほとんど知りませんでした。けれど、React や Svelte の延長線上にあるものとして説明されると、自分が普段なんとなく受け入れている UI の書き方や制約を、別の角度から見直すきっかけになりました。

特に TSRX の話は面白かったです。TypeScript の上で UI をどう表現するか、フレームワークやコンパイラがどこまで人間の書きやすさを支援できるか、という話として聞いていて、「TSRX すごいな」と素直に思いました。自分はフロントエンド開発をほとんどしませんが、それでも UI を表現する構文や型の話としてかなり楽しめました。

Ripple-TS セッションの TSRX スライド

Ripple-TS のセッションで出ていた TSRX のスライド。UI の表現を TypeScript 側から考える話としてかなり面白かったです。

minako-ph さんの「柔軟なPDFレイアウトエディタを支える型システム設計 — Discriminated UnionとConditional Typeの実践」も聞きました。

PDF レイアウトエディタという、見るからに状態が複雑そうな題材に対して、Protocol Buffers の oneof 定義から Zod 経由で Discriminated Union を自動生成し、Conditional Type でノード型名から値型を安全に取り出す話でした。TypeScript の型は抽象的な型パズルだけではなく、実際のプロダクトで複雑な UI やデータ構造を壊れにくくするために使える、という実感がありました。proto の oneof 型をうまく使えるとカッコよくコードをかけると思ったし、普通に賢い回答だなと思いすごいと思いました。

企業ブースにかなりいました

今回の TSKaigi で、自分はセッションだけでなく企業ブースにもかなり入り浸っていました。

特に印象に残っているのは LayerX さんのブース です。syumai さんと話せたのがかなり嬉しかったです。自分は Gopher なので、TypeScript のカンファレンスで Go の文脈でも尊敬している人と話せるとは思っていませんでした。普段 syumai さんの Cloudflare Workers で Go を動かす OSS である syumai/workers を多用しており、話せて楽しかったです!! こういう偶然の会話が起きるのは、現地参加ならではだと思います。

ZOZO さんの TypeScript & JavaScript Quiz もかなり面白かったです。問題は普通に難しくて、型推論や JavaScript の細かい仕様をちゃんと理解していないと解けない感じでした。結果として Day2 の唯一の全問正解者になれたのは、かなりうれしかったです(なお運で当ててる問題もあり上振れです)。TSKaigi に参加して、セッションで新しい知識を浴びるだけでなく、自分が今まで触ってきた知識を試せる場にもなっていたのがよかったです。

ZOZO の TypeScript & JavaScript Quiz で全問正解した画面

ZOZO さんの TypeScript & JavaScript Quiz。Day2 で全問正解できてかなりうれしかったです。

会場全体もかなり自由でした。当日企画や来場者特典 として、NFC カード、マッサージ、フェイスペイント、ネイル、フォトブース、Ask the Speaker などが用意されていました。技術カンファレンスというより文化祭っぽさもあり、セッションを聞くだけの場所ではありませんでした。

フェイスペイントブース

フェイスペイントブース。技術イベントなのに、こういう当日企画が自然に混ざっているのが TSKaigi らしかったです。

TS のフェイスペイント

自分も TS のフェイスペイントをしてもらいました。

フォトブースのチェキパネル

フォトブースのチェキパネル。現地に来た人の痕跡が増えていく感じがよかったです。

今回はハンズオン系の企画までは参加しきれませんでしたが、ブースや当日企画を歩いているだけでも、人と話すきっかけがかなりありました。TypeScript の話を聞きに来たはずなのに、会場全体が交流を発生させるように設計されていたのが印象的でした。

Findy ブースの様子

Findy さんのブース。ブースごとに参加型の企画があって、歩いているだけでも会話が生まれました。

Findy ブースの技術投票パネル

Findy さんの技術投票パネル。こういう投票系の企画は、知らない人とも話しやすくてよかったです。

Findy ブースの T シャツ

Findy さんの T シャツ。ノベルティの作り込みも各社かなり凝っていました。

Geek+ ブースの AI SDK 投票パネル

Geek+ さんの AI SDK 投票パネル。AI SDK の話題もかなり存在感がありました。

Dress Code ブースの TypeScript is Dead or Alive パネル

Dress Code さんの TypeScript is Dead or Alive パネル。付箋がびっしりで、みんなの意見を見るだけでも面白かったです。

うれしいレビューコメントのパネル

レビューコメントに関するパネル。技術だけでなく、チーム開発の温度感が出る企画もありました。

3-shake ブースでもらった本

3-shake さんのブースで抽選に当たってもらった本。嬉しすぎる!!

OST と懇親会

OST と懇親会にも参加しました。

OST では、フロントエンドアーキテクチャの話や、新規事業で技術的にどこまで先手を打つべきか、という話をしました。セッションを聞くだけだと登壇者から参加者への一方向になりがちですが、OST では参加者同士で今まさに悩んでいることを持ち寄れるのが面白かったです。

OST のテーマ一覧

OST のテーマ一覧。セッションとは違う距離感で、参加者同士の悩みや知見が出てくるのが面白かったです。

特に印象に残っているのは、TSBackend をやっている人が思ったより多かったことです。TSKaigi という名前からフロントエンド寄りの人が多いのかなと思っていましたが、実際にはバックエンドで TypeScript を使っている人もかなりいました。

あと、Gopher がたくさんいたことにも驚きました。自分も Go を書くので、TypeScript のカンファレンスで Go の話が普通に通じる場面が多かったのはうれしかったです。Hono の話題もよく出ていて、TypeScript でバックエンドを書くときの選択肢としてかなり存在感があるんだなと感じました。

懇親会でも、セッションの感想だけでなく、普段の技術選定やキャリアの話までできました。学生として参加していると、普段はなかなか話せないような社会人エンジニアと自然に話せるのがありがたかったです。

懇親会の会場

懇親会の会場。セッション後もそのまま話せる場があるのは本当にありがたかったです。

懇親会のお寿司

懇親会のお寿司。ちゃんとおいしかったです。

学生旅費支援で参加できてよかった

今回の参加は、学生旅費支援がなければかなり難しかったです。

交通費や宿泊費の負担が下がっただけでなく(なんと5万円でます!!)、スカラシップランチのように学生と企業の方が直接話せる場まで用意されていたことがありがたかったです。セッションのアーカイブや資料は後からでも見られますが、企業ブースでたまたま話す、ランチで就活の話を聞く、OST で知らない人と技術選定について話す、懇親会で Gopher と出会う、という体験は現地にいないと起きにくいです。

TSKaigi 2026 学生支援企業のみなさま、ありがとうございました。

【TSKaigi 2026 学生支援企業】 株式会社アイスタイル・株式会社アサイン・株式会社SmartHR・ソフトバンク株式会社・株式会社ドワンゴ・株式会社プレイド・株式会社LayerX・レバレジーズ株式会社

TSKaigi 2026 のクロージングで表示された結果スライド

クロージングで表示されていた結果スライド。参加者もスポンサーも多く、改めて大きいイベントだったんだなと感じました。

おわり

TSKaigi 2026 は、自分にとって「TypeScript を書いている」から一歩進んで、「TypeScript でどう設計するか」を考える場でした。

普段は Gopher で、フロントエンド開発もほとんどしません。それでも、型推論、権限、PDF レイアウトエディタ、Ripple-TS、TSBackend、Hono など、刺さる話はかなり多かったです。むしろフロントエンドだけに閉じていないからこそ、自分のような立場でも楽しめたのだと思います。

学生旅費支援で参加できたおかげで、技術的にもキャリア的にもかなり良い機会になりました。支援企業のみなさま、運営のみなさま、話してくださったみなさま、ありがとうございました。

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GMOインターネットグループの2週間インターンで、スケーラブルなLLM Chatbot Backendを作った